キリスト者共同体東京集会所
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地球の復活祭2003

〜死して成れ!〜



  413日(日)11:4513:00  棕櫚の日曜日の考察

 宇宙の炎と地球の炎−聖受難週を迎えて                                                                 輿石祥三(司祭)

 人間は未来への大きな可能性を秘めていると同時にとても矛盾した、不完全な存在でもあります。ときには自分自身や自分が生きる世界、さらには全自然界さえも破壊しかねないほどの闇の力に人間はさらされているのです。そのようななかで、私達が人間としての真にあるべき姿を獲得していけるように、大宇宙の神の炎ともいえるキリストは、受難と死と復活の行為を通してこの地球に住まうようになりました。それは、人間が内なる炎を燃やしつつ死と復活の道を通って未来へと向かえるようにするためなのです。キリストとともに「死して成る」ことへの想いを、聖受難週という特別な時に深めることによって、私達が今、ここに生きることの大きな意味も明らかとなるのではないでしょうか。         


420日(日)11:4513:15 復活祭講演

 グリューネヴァルトによる死と復活の神秘

          −イーゼンハイム祭壇画より(スライド上映つき)

                                                                                      小林直生(司祭)

 今年の復活祭の日曜日は420日とかなり遅いのですが、今から79年前の1924年(大正13年)の復活祭も420日でした。この420日の復活祭は比較的めずらしく、後には1930年だけでしたので、今年は73年ぶりの420日と云うことに成ります。実はルドルフ・シュタイナー存命中の最後の復活祭が1924420日だったのです(他界した1925330日は受難節)。そんな事をも胸に秘めて今年の復活祭を祭壇の前で体験する事は、ルドルフ・シュタイナーの命の波長に同調する事につながる事でしょう。

 そう云った大切な復活祭を、今年は皆様と共に、あの謎に満ちた神秘的大画家マティアス・グリューネヴァルトの最高傑作「イーゼンハイムの祭壇画」の磔刑図とあの奇跡のような「復活画」のスライドを見ながら共体験したいと想います。この祭壇画の前で当時不治の病いを苦しむ多くの人々が完治したと伝えられています。この画を所蔵するコルマール市の「ウンターリンデン博物館」が実物から撮った上質のスライドを使用致します。どうぞお楽しみに。



夕べの説教と聖化式後の説教

「最後の晩餐」の日にあたる木曜日(4/17)とキリストが十字架にかかられた金曜日(4/18)夜七時から夕べの説教が行われます。前後の短い礼拝を入れて一時間程度です。また、埋葬されたキリストが地球の深みに下降して行った秘密みちた聖土曜日(4/19)には、人間聖化式の後で説教を行います。


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17日(緑の木曜日)19:00

                    変容の主・キリスト                   輿石祥三

418日(十字架の金曜日)19:00

                 二十一世紀に輝く十字架                      小林直生

419日(聖土曜日)11:30

                    死せる魂たちの助け主                        輿石麗


418日(金)14:00 十字架の金曜日の庭園訪問

                        15:00 十字架上の死の時刻の聖書朗読

 聖なる金曜日の午後、集会所のすぐ近くにある小石川後楽園を一緒に散策しながら、地球の自然と共にキリストの十字架の死と復活について思いを深めてみたいと思います。そして、磔刑が行われたとされる午後三時に、自然のただなかで福音に耳を傾けたいと思います。桜の季節も終わり園内は美しい新緑に包まれていることでしょう。どうぞご参加ください。なお、雨天の場合は散策を中止し、午後3時に集会所礼拝室で聖書を朗読します。

日時:418日(金)14:0015:30頃 

場所:水道橋、小石川後楽園正門前広場集合(雨天中止)文京区後楽一丁目 TEL 3811-3015

入園料一般及び中学生 300円 65歳以上 150円 (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料、入園料は各自お払いください。)


小石川後楽園: 将軍家から水戸徳川家に下賜された屋敷に作園、二代光圀の時に完成した。

 「海・河・山・野」を表現した庭園には、円月橋など中国趣味に溢れた景観が広がる。後楽園は小石川台地という起伏に富む地形を活かして、かつ厳しい儒教の影響を受けて作園されており、明るい六義園と好対照をなしています。


復活祭期間中のその他の行事

426(土)11:4513:00 講演

         思春期の死と復活 〜堅生式について          小林直生

 七つのサクラメントの凡てを体験する事はキリスト者共同体にかかわる多くの人々にとって大きな目標のひとつです。「洗礼式」は比較的多く体験できますが、「結婚式」は年に一度あるかないかですし、司祭就任式である「司祭聖化式」を体験する為には、今のところヨーロッパへ行かねばなりません。「対話のサクラメント」や「人間聖化式」は、頻繁にその機会がありますが、「終油式」と成ると当人か親族か助祭にならなければ体験できません。しかし、年に一度だけ確実に体験できる非常に大切なサクラメントがあります。それが「堅生式」です。今年は427日のいわゆる「白い日曜日」にこのサクラメントがとり行われます。また、前日の土曜日には、このサクラメントを理解する為に講演会があります。もうとっくに思春期を終えた方々にも有意義な内容と成る筈です。どうぞふるってご参加下さい。


◇   ◇   ◇

511日(日)11:4513:00

        定例講演・福音書をどう読むか? 「復活祭の愛」      輿石麗

 39日間の長きにわたる復活祭の福音の言葉(ペリコーペ)は、キリストが直接人間に語った言葉に満ちあふれています。私達はこの度は、この満ちあふれる言葉の中から、ともすれば私達をキリスト教から遠ざけてしまう言葉「私があなた方を愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネ福音書第1512節)を選び、人生と世界の真実について大きな問いを発したいと思います。この小講演が「復活者」キリストと出会うきっかけとなることができれば幸いです。


以上の催しは水道橋の東京集会所で行われます。なお、会場にて寄付(金額自由)をお願いします。


キリスト者共同体 東京集会所

101-0061 東京都千代田区三崎町3-6-15-201JR水道橋西口下車一分 Tel/Fax 03-3221-5111

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